タイトル写真  

 

朝ぼらけの空にシルエットで浮かび上がった、関東総鎮護の霊山「大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)」の大鳥居。

阿夫利神社は、相模国伊勢原を象徴する名山≪大山(おおやま)≫の中腹に建立された神社であり、晴れた日の境内からは、小田原城下、江ノ島、三浦半島、遠くは房総半島までが一望できる。

  

◇代表者挨拶

 

代表の坂本です。

 

当事務所のホームページにご訪問頂きまして誠にありがとうございます。

 

取扱業務のご案内の前に、≪坂本≫というひとりの人間が拠って立つ、「物の観方や考え方の基準」がどこから来ているのかということを、初めての皆さんに少しでも知っていただきたいという趣意から、自己紹介も兼ねて私の思想的な立場を簡単に述べたいと思います。

 

仮に皆さまの賛意を得ることに失敗したとしても、この装飾のない、ただ武骨なだけのホームページを通じ、「首肯しがたいが、言わんとすることの趣旨はよく解かる」と言っていただけたなら、これに勝る悦びはございません。

 

 

【近代主義の弊害】~絶対的なるものの喪失~

 

 

「願わくば、波風立てず、平穏無事に一生を終えたい」・・・おそらく大半の方々の思いはそうではないでしょうか。

「非凡なる平凡」というレトリックをチェスタトン(英1874~1936)は使いましたが、この言葉の意味するものとは、「平凡を積み重ねながら生きる。実はそれこそが非凡なことなんだ」ということでしょう。

 

 

しかし、そうは言いましても、人の一生には自分の意思だけでは如何ともし難い、「歴史の必然」とでも申しましょうか、抗うに抗えない、眼に見えない力の渦に体ごと飲み込まれてしまうことが時としてあります。

 

 

相続、離婚、老後の不安、消費者トラブル、金銭トラブルといった難題は当然ながら昔からあるものですが、戦後、日本列島に瀰漫した近代主義※この場合、文学や絵画、建築様式などの芸術方面でいうモダニズムのことではなく、歴史的に持続してきた知恵よりも、一握りの現代世代の理性を優先させて物事を選択したり判断する、思想方面におけるある種の現代病を指す用語)によって、人々は、物事の観方や考え方の基礎となる「確かな価値基準(伝統)」を失念します。

 

 

そして、それと入れ替わるようにしてやってきた価値相対主義(※人間の価値観とは、各々の立場の違いに依存して常に相対的だから、その個人の主観を超えるような統一的で絶対的な価値などどこにもない、と構える、西洋ニヒリズムの産物)によって、人々の「連帯意識」や、「家族の絆」といった価値観が稀薄となった今日におけるこれらの問題は、かつてのものとはどこか質が違うように思います。

 

 

「無縁社会」、「コンクリートジャングル」、「老人の孤独死」、「終身雇用の崩壊」といった言葉で表わされるように、戦後70年を閲した平成日本における多くの人間組織は、表面的には親密に見えても、その内実は利益的関心でつながるだけの「合理的な利益社会(gesellschaft)」に転落してはいないでしょうか。

 

 

【ゲゼルシャフト(gesellschaft)からゲマインシャフト(gemeinschaft)へ】

 

 

市民の皆様からの相談業務を通じて、「家族」、「学校」、「会社」、「地域社会」といった様々な人間集団に、かつて日本のそこかしこにあった、成員が互いに豊かな感情で繋がる「有機的な共同体(gemeinschaft=ドイツの社会学者テンニースの規定した二つの社会類型の内の一つ)」を復興させ、そして、元来、市民の皆様すべてに備わっているであろう自然な感情としての「郷土愛」や、その同心円上にあるものとしての「祖国愛」の再発見、再構築を推奨し、人口流出による過疎化や農業後継者不足を未然に防ぐための少しでも役に立ちたい、という強い思いから、

 

 

大手アパレル企業を相手とした、経営戦略や消費者対策のコンサルタント会社経営を経た後、齢六十を前に、「身近な街の法律家」としての行政書士となって、三十数年ぶりに地元に還って参りました。

 

 

【近代主義に対する懐疑と批判の精神】~アナクロニストとしての自負~

 

 

むろん、健全な文明社会とは「国民全体の気風」によってもたらされるものでしょうから(福沢諭吉 ≪文明論之概略≫)、たかだか私ごときの力で社会を変えられるなどとは毛頭思っていませんが、「近代主義」というこの途方もないニヒリズム(虚無主義)に対し、常に懐疑の眼を差し向け、適切な批判を加え続けることは決して無駄な努力ではない、という、半ば確信めいたものを近頃では抱いております。

 

こんな「アナクロニスト(時代錯誤者)」(笑)私ではありますが、どうぞ皆さん、よろしくお願いいたします。

 

 

◇代表者プロフィール

◇代表者 坂本秀典 sakamoto hidenori

◇日本行政書士会連合会

(登録番号 第16090898号)

◇神奈川県行政書士会所属

(会員番号 第5127号)

◇一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター会員

(会員番号 第0902757号)

 

◇戦時中、来るべき東京大空襲に備えた一族が、東京浅草から栃木県宇都宮市に転居。当地で婚姻した両親の下、1957年同市内にて出生。

◇父親の仕事の都合により川崎市の日吉に移り住む。日吉で3歳まで過ごした後、父の転勤先となった伊勢原市(神奈川県)に家族と共に転入。

◇小・中・高と伊勢原市所在の学舎で学ぶ。

◇最終卒業校 帝京大学法学部法律学科。

◇都内の大手アパレルメーカーや紡績会社を顧客として、経営戦略から素材開発、製造物責任法(PL法)対策までを総合的にアドバイスするコンサルタント会社を都内にて23年間(平成2年~平成25年)経営。

◇趣味 神社・古寺・旧跡巡り、読書(思想・哲学方面多し)、居酒屋議論、まるで受けない駄洒落。

◇好物 餃子(宇都宮生まれですから)。

◇酒 ウィスキー(国産)党。

◇座右の銘 「平衡感覚」・・・福田恆存評論集「平衡感覚(昭和22年)」からの借用。

対立する二つの概念の単純な折衷を排し、更なる高次元に向かっての総合的発展を目指そうとする心的運動。

◇私淑する思想家・哲学者。

国内  本居宣長 福沢諭吉 小林秀雄 福田恆存 三島由紀夫 江藤淳 西部邁  佐伯啓思

海外  エドマンド・バーク(英) オルテガ・イ・ガセット(スペイン) ギルバート・チェスタトン(英) 

マルティン・ハイデッガー(独)  セーレン・キルケゴール(デンマーク)